食育レシピ

食育のお話2

2008.03.12

アメリカの牛肉のBSEや、中国の冷凍食品など食をめぐる深刻な問題や事件が起きて、食に対する関心が高まっています。

数年前に、保育園でも添加物のことが話題になりました。その中でウィンナーの赤い色素はよくないのではということがありました。後日、あるお母さんの話です。

おかあさんが、子ども二人に体に悪い添加物の話をして、「これからはウィンナーは白にします」と言い、子ども達も納得したそうです。ところが、おとうさんは「ウィンナーは赤と決まっている。白のウィンナーなんか食べられない。」と抵抗したそうです。

何日かして家族で食卓を囲んでいるとき、ウィンナーを盛り付けたのですが、おとうさんのは赤にしたそうです。その赤いウィンナーをパクパク食べているお父さんを見て、低学年のお姉ちゃんが「おとうさん死んじゃうの?」と涙ぐんだそうです。

私の住んでいる地域でも、過去に野菜を出荷していたことがありました。栽培の過程をつぶさに見ていると、店頭に並んでいる野菜を買うことに躊躇するようになりました。しかし、自分で栽培してみると、肥料や病気のこと以外にも、虫や野鳥、動物の被害を防ぐだけでも大変です。有機肥料、無農薬は私のささやかな菜園でも、手間ひまのかかるものでした。

出荷可能な野菜を栽培しようとすれば、多量の化学肥料、病虫害対策の薬の散布はある程度仕方がないのでしょう。あとは、消費者である私達の勉強と選択にかかる問題で、消費者のニーズからより安心・安全な食品を求める声が、生産者の工夫と技術の向上をうながしていくと思います。

安ければ何でもいいという考えは、だんだん減ってきているようです。安全な食品を手にいれ、効率よく料理する方法を学んでいきたいものです。現代の親は、子どもの健康を守るために社会の動向にもしっかりと目を向け、賢い消費者にならなければいけないと思います。
(コノハズクさん/城皆子さん)