食育レシピ

乳食/モグモグ期(中期 7~8か月ころ)

2009.01.19

■モグモグ期(中期 7~8か月ころ) ~しっかりモグモグさせて噛む習慣づくり~

液体状の食事から始めた離乳食、慣れてくるに従って水分を減らしてゆき、ベタベタ状が食べられるようになったらモグモグ期へステップアップです。
モグモグ期では、舌でつぶせるくらいの固さのものをバランスよく食べる練習をします。味付けはお母さんが食べてみて「味がついているのかしら?」と感じる程度の薄味です。食事も1日2回になり、母乳やミルクでは賄えない成長期の栄養を摂るために、量だけでなく食材の種類も増えてきます。また、離乳食がスムーズに進むにつれ、ウンチの状態が変わってきて便秘やゆるゆるウンチになることもありますが、赤ちゃんが元気でいれば大丈夫。
この時期赤ちゃんの動きが活発になってくるので、育児に追われながら毎日の離乳食作りも大変になってきます。まとめ作りをし1回分ずつの小分け冷凍や多種類あるベビーフードを利用して調理の負担を和らげるのも一考です。

◇エネルギ―源の食品<力や体温になるもの>:ご飯・麺類・パン類・芋類・油脂類・種実・バナナ
◎タンパク質源の食品<体をつくるもの>:肉類・魚介類・大豆食品・乳製品・豆類
☆ビタミン/ミネラル源の食品<体の調子を整えるもの>:野菜類全般・海藻・果物

【 もぐもぐ期の献立(1食分)とレシピ 】
*ゴックン期と同様に授乳タイムを離乳食タイムに置き換えて与えますが、離乳食の後は母乳やミルクを飲めるだけあたえます。また、離乳食の量はあくまでも目安量ですから赤ちゃんの様子で調整しましょう。
*離乳食への関心が増し、手で触りたがったり自分で持って食べたがる時期なのでお母さんにとっては困りもの。これからしばらくお母さんは大変ですが、禁止させるのではなく、ある程度見守ってあげましょう。

***レシピ1***
モグモグ期とゴックン期(参照:http://kii-kodomo.jp/restaurant/?p=347)を比べてみます。使用する食品は同じものですが、調理の仕方や分量が変わります。モグモグ期になると全体に食品の形が見やすくなってきます。

◇5倍粥:ご飯60g・水2cupを厚手の鍋に入れ火にかけ、煮立ったら弱火で蓋を少しずらして、10分間炊きむらす。このうち50gを離乳食に。残りは50gずつ小分けして冷凍保存。
◎豆腐の煮物:きぬごし豆腐40gをみじん切りにし、薄めの和風だし大さじ2で伸ばし片栗粉でとろみづけ。
☆カボチャの煮物:カボチャを(正味20g)の皮を取り、みじん切りにしてからやわらかく煮る。
☆リンゴ荒すりおろし:リンゴ1/12こは皮をむき、目の荒いすりおろしでおろす。

・左上:◎豆腐の煮物(50gまで)人参15gをみじん切りにし、やわらかく茹でて加えても
・右上:☆リンゴ荒すりおろし(スプーン3匙)
・右下:◇5倍粥(50gまで)
・左下:☆カボチャの煮物(20gまで)じゃが芋25gを茹でて、みじん切りにし茹で汁

***レシピ2***
1日2回のお食事タイムになると献立のバリエーションは必須。でもなかなか手が回らないのが現実です。〈レシピ2〉ではそんな時のレシピのたて方として、夕食の鍋もの(水炊き類)を使ってのリメイク食にしてみました。
これはほんの一例ですが、毎日の食事作りの中で離乳食にも使えるおかずやアレンジ法を考え、お母さんが食べている色々なおかずから赤ちゃん用に取り入れたり、ベビーフードを利用したりと、親も子も楽しく美味しいお食事タイムとなるようにしましょう。
◇5倍粥には、鍋ものの汁(少々)・5倍粥(50g)・ほうれん草の葉を茹でてみじん切り(15g)を合わせます。
◎豆腐の煮物には、 鍋ものの汁(少々)・鍋の豆腐のみじん切り(40g)・鍋の白菜のみじん切り(10g)に人参のみじん切りをやわらかく茹でたもの(7g)を合わせます。
☆りんごの荒すりおろしには、リンゴすりおろし(7g)にプレーンヨーグルト(大さじ1)を合わせます。

s-mogumogu2.jpg

・右上:☆りんごの粗すりおろしヨーグルト和え(1回25gまで)
・右下:◇5倍粥青菜入り(70gまで)
・左:◎豆腐の煮物 茹で野菜和え(1回70gまで)