食育レシピ

離乳食の栄養と献立/ゴックン期(生後5~6か月ころ) 

2008.12.26

■ごっくん期 ・・・準備期(生後3~4ヶ月頃)からゴックン期(生後5~6ヶ月頃)
生後5~6ヶ月頃になると、母乳やミルクだけでは赤ちゃんへの栄養が足りなくなってくるので「食べること」の準備期間も含めて授乳時間を離乳食に置き換えながら進めます。また、栄養面での偏りがないよう食品を3つのグループに分け、初めはポタージュ状のおかゆからスタートし徐々に食品数や量を増やしていきます。

◇エネルギ―源の食品〈力や体温になるもの〉 : ご飯・麺類・パン類・芋類・油脂類・種実・バナナ
◎タンパク質源の食品〈体をつくるもの〉 : 肉類・魚介類・大豆食品・乳製品・豆類
☆ビタミン/ミネラル源の食品〈体の調子を整えるもの〉 : 野菜類全般・海藻・果物

《 離乳食タイムは楽しい雰囲気で 》
離乳食に直ぐに慣れて上手に食べる子、舌で吐き出してしまう子など赤ちゃんの個性は様々。離乳食タイムはお母さんのひざに抱かれて赤ちゃんが一番リラックス出来る状態になってから、赤ちゃんのペースで、ゆったりと焦らずお母さんも一緒に楽しむことが大切です。

準備期は離乳食が順調に進むよう、味慣らしの意味でりんご果汁や野菜スープを授乳と授乳の間やお散歩の後など、喉が渇いた時に与えます。最初に果汁 (りんご・みかん)スプーンで1杯、赤ちゃんの下唇に乗せるように刺激します。初めは上手に飲めませんが繰り返し繰り返し赤ちゃんの伸びる力を信じて焦らず与えてみましょう。そして欲しがるようなら一日量で30mlを限度に与え、慣れてきたら野菜スープにもチャレンジしてみましょう。

ゴックン期から離乳食が始まります。赤ちゃんが唇を閉じて形のあるものをゴックンと飲み込めるよう練習します。最初はゆるめのポタージュ状から始まり、慣れてきたらトマトケチャップのようなポッテリ状にと水分を減らしてゆきます。そして飲み込みが上手にできたら離乳食タイムも1回食から2回食に増やします。あくまでも量は目安で赤ちゃんのペースで進めます。

【ゴックン期の献立(1食分)とレシピ】
◇7倍粥:ご飯60g・水300gを厚手の鍋に入れ火にかけ、煮立ったら弱火で蓋を少しずらして20分間炊きむらす。このうち40gをすりつぶし離乳食に。残りは40gずつ小分けして冷凍保存。
◎豆腐のすりつぶし:きぬごし豆腐25gをすりつぶし薄めの和風だし大さじ2で伸ばす(ポタージュ状)。
☆カボチャのすり流し:カボチャを10g茹でてすりつぶし、ゆで汁でトロトロに伸ばす。
☆リンゴすりおろし:リンゴ1/12こは皮をむき、きめの細かいすりおろしで細かくすりおろす。

・左上:◎豆腐のすりつぶし(スプーン1匙から25gまで)人参10gを細かくすりおろし茹でて加えても
・右上:☆リンゴ荒すりおろし(スプーン1匙から3匙)
・右下:◇7倍粥(スプーン1匙から40gまで)ゆで卵の黄身2/3個をすりつぶし、お粥にまぜても
・左下:☆カボチャのすり流し(スプーン1匙から10gまで)ジャガイモ15gを茹でてつぶし、茹で汁でトロトロに伸ばしても

*授乳タイムを離乳食タイムに置き換えて与えますが、この頃は1回の食事量が少量なので離乳食の後は母乳やミルクを飲めるだけあたえます。また、離乳食の量はあくまでも目安量です赤ちゃんの様子で調整しましょう。

初日から5日間はお粥などのエネルギー源の食品のみでスタートし、問題なければ、ビタミン源の食品も6日目から一緒に食べさせます。最後にタンパク質源の食品を10日目位から追加していきましょう。
写真では、◇エネルギ―源食品に7倍粥、◎タンパク質源食品に豆腐のすりつぶし、☆ビタミン/ミネラル源食品にカボチャのすりつぶし・リンゴのすりおろしを紹介しています。
色合いの良い献立をたてると栄養バランスも良くなります。