えほん紹介

きんぎょがにげた・・

2009.05.25

森のくまさんこと、米澤好史先生(和歌山大学教育学部心理学教室教授)の紹介です。

★「きんぎょがにげた・・」  
五味太郎(作) 福音館書店 1982年8月

逃げたきんぎょを「こんどはどこ」と、こどもと楽しみながら絵の中から探す、隠し絵を楽しめる絵本です。
ターゲットを見つける認知力がすぐれた人を場独立型認知スタイルの持ち主といいますが、しっかり見る体験はこどもの発達にもいい影響を与えるでしょう。

最後、きんぎょはもう逃げなくていい場所に逃げ込みます。
そこには、たくさんの仲間がいるのですが、逃げたきんぎょはしっかり他と違うことがわかるしかけになっています。
仲間もすこしずつ違ってます。仲間と一緒にいることの大切さと、それは同化でも同調でもなく、個性を持って違っていても一緒にいる楽しさを教えてくれているようです。