えほん紹介

ごんぎつね

2009.06.23

森のくまさんのご紹介です。

★「ごんぎつね」
新美南吉(作) 黒井健(絵)
偕成社 1986年9月

物語は名作で、よくご存じでしょう。
私もこどもの頃、この話を読んでは、いつも涙したものです。

せつなさ、報われない、交わらない想いへのもどかしさ、
いろんな複雑な感情をこの物語は教えてくれます。

何より、黒井健さんの絵のタッチが好きです。この物語にぴったりです。
大人からこどもまでじっくりと自分の感情に向き合える絵本として読んでほしいです。
おもしろい絵本もいいですが、
真剣に絵本を読んでいるお母さん、お父さんの顔を見つめながら、
なんだか神妙に話しを聞ける、よくわからないけど、聞ける体験って、
コミュニケーションの発達にとっても、とてもいい体験なんですよ!